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>2023.02.24 卒業式

令和4年度 卒業式

2023年2月22日(水)クレオ大阪にて、

あべの翔学高等学校 第73回 卒業式を執り行いました。

274名が、本校から翔び立っていきます。

 

 

 

厳かな雰囲気の中、感動に包まれる良い式となりました。

 

最後に、学校長の式辞をご紹介します。

 春は名のみで寒い日が続きますが、校庭に咲いた梅の花が春の訪れを感じさせてくれる今日の佳き日、あべの翔学高等学校 274名の卒業証書授与式を迎えることができました。
 今ここに、理事長 小西健仁様、そして多くの保護者の方々のご臨席を賜り、巣立ちゆく生徒の前途を祝福して頂きますことを誠に嬉しく厚くお礼を申し上げます。

 卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
 三年前の春を思い起こせば、今春、卒業の時を迎えるみなさんは、入学式を終えた次の日から突然長期にわたる臨時休業を余儀なくされ、その後も、校外学習、体育祭、文化祭そして修学旅行と重要な学校行事が中止あるいは厳しい制約の中で実施せざるを得なくなりました。
 しかし、友と過ごした三年間は、皆さんにとって大いなる人生の糧となるに違いありません。そして、あべの翔学高等学校で学んできた実力を大いに発揮し、大きく花を咲かせてほしいと考えています。

 さて、最近は新聞等で、AI(人工知能)に関する報道をしばしば目にします。将棋の世界では、膨大なデータを駆使したAIソフトが、トップ棋士の一手一手を評価し数値化するようになり、飲食店での料理の配膳ロボットや介護施設での介護用ロボットの登場、さらに、AIを搭載した自動車による自動運転は、実験段階から実用段階に入ろうとしています。このようにAIの発達により、従来は産業用ロボットが主体でしたが、ロボットが私たちの身近な生活に関わってくるようになりました。このような、急激な科学技術、AIの進化にともない、記憶やマニュアル重視の仕事、繰り返しの作業がロボットにとってかわられ、創造力や人と人とのつながりを重視した仕事の重要性が増すと考えられます。
 しかしながら、人はそれぞれその人となりの個性を持ち、その個性の集合体として人間社会が成り立っています。
 誰一人として同じ個性、同じ人格の人間は存在しません。記憶力に優れた人、課題に対してひらめきの早い人、走ることが得意な人、あるいは敏捷性のある人などそれぞれの持つ個性が、この社会を創りあげています。 

 皆さんには、磨けば輝く素晴らしい個性や特性があります。自ら求めて学ぶ中でそれを磨き上げ、輝かせて下さい。そして、既成概念にとらわれない柔軟な発想で、自らの進むべき道を切り開き、長い人生を歩んで行ってほしいと思います。
 奈良の宮大工 西岡常一氏の言葉に「飛鳥時代の建物が強靭なのは、『木のクセを読む、木の育った方位に使う』ことで、一つとして同じでない木を一つ一つ適材適所で使っているからである。」とあります。どのように科学が進歩し、世の中の仕組みが変わろうとも、それぞれが、自らの個性を伸ばすことによりグローバル社会の中で重要な人材として育ってくれるものと期待しています。

 最後になりましたが、今日までお子様を温かく見守り育ててこられた保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。
 皆様には、本校の教育に対しましてご厚情を賜りましたことに、心からお礼を申し上げます。
 結びに、卒業生の皆さんの幸多き前途を、あらためて祈念して、式辞といたします。

 令和五年二月二十二日
  学校法人 朝陽学院
 あべの翔学高等学校 校長 藤原重雄

 

卒業生のみなさま、保護者のみなさま、ご卒業誠におめでとうございます!

 

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